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設置場所オーナー問題:マンション・ホテル・飲食店に、アカウントを増やさず充電器ダッシュボードを渡す方法

October 17, 2026
設置場所オーナー問題:マンション・ホテル・飲食店に、アカウントを増やさず充電器ダッシュボードを渡す方法

タイでEV充電器を運用していると、こんな場面に出会うはずです。コンドミニアムの管理法人、ホテル、レストラン、リゾートが、敷地への充電器の設置に同意してくれた。設置と運用はこちらが担当する。ところが数週間後から、LINEでこんな問い合わせが届き始めます。「今週はいくら売上があった?」「料金を変えたい」「2番コネクターは修理中なので止めてほしい」。

どれも答えるのは難しくありません。しかし積み重なると、終わりのないサポート対応になります。よくある対処は、設置場所のオーナーに運用側の管理ダッシュボードのログインを渡すことですが、それではオーナーに必要以上の情報が見えてしまいます。

設置場所オーナーが本当に必要とするもの

必要なのは次の3つだけです。

  1. 収益とステータスの確認。 本日と累計の収益、各コネクターが空き・充電中・故障のどれか。
  2. 料金の設定。 運用会社を待たずに調整できるkWh単価。
  3. コネクターの一時停止。 メンテナンス中に止めて、終われば戻す。

不要なのは運用会社側の視点です。すべてのユーザーとRFIDタグ、ウォレット取引、監査ログ、ローミング先といった情報です。これらを渡すと、オーナーにとっては情報過多になり、運用会社にとっては公開しすぎになります。

たとえば日系企業のタイ拠点が工場や事務所に従業員用の充電器を置く場合、設置場所の責任者(総務部門など)がオーナーにあたり、運用は委託先が担う、という構図になります。ここでも必要なのは同じ3つです。

オーナー向けアプリでできること

Simplico Charging Platformには、こうしたオーナーのためのOwner Appがあります。現在できることは次のとおりです。

  • 充電器自身の認証情報でログイン。 充電器に設定済みのOCPP Basic Authのパスワードをそのまま使います。別アカウントの作成も、忘れる心配も、別個のリセットも不要です。
  • 収益とステータスの表示。 本日と累計の収益、コネクターのリアルタイムな状態、直近のセッション。
  • kWh単価の設定。 またはメンテナンスのためにコネクターを非表示にできます。
  • ワンタップでパスワードをリセット。 OCPPに準拠したキーを生成し、そのまま充電器に反映します。

Owner Appは、運用者向けダッシュボード、ドライバー向けのスキャンして充電するページ、OCPIローミングと同じプラットフォームの中にあります。

もう一つの側面:同じ充電器でドライバーが行うこと

オーナー向けダッシュボードが意味を持つのは、ドライバーが簡単に充電できてこそです。このプラットフォームでは、ドライバーはアプリのインストールもアカウント登録も不要です。充電器に掲示されたQRコードを読み取り、予算を設定して充電するだけです。読み取りからレシートまでは6ステップです。

flowchart TD
    A["1 充電器のQRコードを読み取る"] --> B["2 コネクターを選ぶ 複数ある場合のみ"]
    B --> C["3 金額を設定する 50バーツ 100バーツ または任意"]
    C --> D["4 充電を開始する"]
    D --> E["5 ライブのセッション表示 エネルギー量 料金 経過時間"]
    E --> F["6 停止してレシートを受け取る"]
    classDef cp fill:#d1fae5,stroke:#047857,stroke-width:2px
    class D cp
  1. QRコードを読み取る。 充電器に掲示されたものです。
  2. コネクターを選ぶ。 複数ある場合のみです。
  3. 金額を設定する。 50バーツ、100バーツ、または任意の金額。
  4. 充電を開始する。 アプリが充電器と通信する唯一のステップです。プラットフォームがOCPP経由でRemoteStartを送ります。
  5. ライブのセッションを確認する。 エネルギー量、料金、経過時間。
  6. 停止してレシートを受け取る。

オーナーにとっての意味は、誰にも何かをダウンロードしてもらう必要がないことです。ドライバー側はスマートフォンのウェブページで、駐車スペースのQRコードが導入のすべてです。

充電器ごとに一度だけ行う運用側の設定

  1. 充電器をプラットフォームに接続する。
  2. パスワードを取得する。 OCPP Basic Authの認証情報で、オーナー向けアプリのログインにも同じものを使います。
  3. 確認する。 充電器IDがセットアップガイドのライブ一覧に数秒で表示されます。
  4. ドライバー用リンクとQRコードを生成する。 特定のコネクターだけを指定することもできます。
  5. 充電器にQRコードを掲示する。 ここがオーナーの出番です。誰が行うかは、引き渡しの際に決めておきましょう。

ドライバーはその充電器を見つけられるか

充電器を設置したあと、オーナーや運用会社から次に出る質問は、たいてい「ドライバーはどうやって、ここにあると知るのか」です。見つけてもらう場には2つの層があります。

プラットフォームの中。 ドライバー向けページは、現在地から近くの充電器を検索します。対象は自社ネットワークとローミング先です。自社ネットワークに近い充電器がないときは、提携ネットワークの充電器が自動的に表示されます。

旅行の計画の中。 長距離を走るドライバーは、出発前に計画を立てます。simpliRangeは、当社が提供するタイ向けの無料のEVロードトリップ計画ツールで、タイ語・英語・日本語・中国語に対応しています。ドライバーが車種を選び、地図でAとBを指定すると、安全マージンを見込んだ充電ストップと、道中の天気が表示されます。充電器の位置情報はコミュニティが管理するOpen Charge Mapのデータに基づくため、設置済みの充電器が載っていなかったり、情報が古かったりすることがあります。リアルタイムの空き状況はまだ表示できません。運用会社が共有を決めて初めて可能になるためです。データの出どころと制約は、simpliRange公開のお知らせで説明しています。

お願いしたいこと:simpliRangeで自社の設置場所を探してみてください。載っていない、または情報が違う場合は、ぜひお知らせください。リアルタイムの空き状況の共有をご検討いただける場合は、hello@simplico.netまで、件名を "simpliRange operator" としてご連絡ください。

検討しておきたいトレードオフ

充電器自身の認証情報をログインに使うことには、はっきりした利点があります。オーナーが管理するものが増えず、アクセス権が物理的な設備に結びつくことです。一方で、その認証情報が二つの役割を兼ねることにもなります。充電器のパスワードを持つ人なら、その充電器のアプリを開けます。

だからこそ、ワンタップのリセットが重要です。オーナー側の担当者が退職したときや、パスワードが想定以上に広まってしまったときも、現地に行かずにパスワードを更新し、新しいキーを充電器に反映できます。

引き渡し前に決めておく4つのこと

  • 認証情報を誰が保管するか。 オーナーか、運用会社か。
  • オーナーに何を見せるか。 オーナーの画面にどの程度のセッション情報が含まれるかを確認し、タイの個人情報保護法(PDPA)に対する自社の方針と合うかを確かめてください。
  • 誰が料金を変更するか。 アプリはオーナーに操作権限を与えます。それをオーナーの判断にするのか、運用会社の判断にするのかは商務上の取り決めですので、先にルールを決めておきましょう。
  • 収益をどう分配するか(分配する場合)。 この記事で扱うのは可視化と操作権限までで、精算の取り決めは対象外です。

どんな設置場所に向くか

当社のEV CSMSのページでは、Starterパッケージの対象として、コンドミニアムとリゾート、そして立ち上げ期の小規模な運営事業者を挙げています。ホテル、飲食店、駐車場も同じ構図です。充電器を置く事業者が求めているのは、数字といくつかの操作であって、充電ネットワークの運営ではありません。

Owner Appでできないこと

  • 運用者向けダッシュボードの代わりにはなりません。 充電器群の管理、ユーザーとRFIDタグ、決済履歴、監査ログは運用者側にあります。
  • 収益分配のツールではありません。 充電器がいくら稼いだかは表示しますが、誰にいくら支払うかは決めません。

まず実物を見て、設置場所について教えてください

Charging Platformのページには、稼働中の環境から取得したOwner Appの実際の画面を掲載しています(モックアップではありません)。また、充電器を開梱してから最初の認証済み接続までを案内する、公開のセットアップガイドもあります。

他社の敷地で充電器を運用している、またはこれから始める方は、設置場所の種類、充電器の台数、対応するオーナーの数を hello@simplico.net まで、件名を "Host dashboard pilot" としてお送りください。範囲を絞った提案を48時間以内にお返しします。LINE(ID: iiitum1984)でもご連絡いただけます。

FAQ

オーナーは新しくアカウントを作る必要がありますか。
いいえ。充電器に設定済みのOCPP Basic Authのパスワードでログインします。

オーナーが料金を変更できますか。
できます。Owner AppでkWh単価を設定し、コネクターごとの料金を確認できます。

コネクターを一時的に止められますか。
できます。メンテナンスのためにコネクターを非表示にできます。

パスワードが意図しない相手に渡ってしまったら?
ワンタップのパスワードリセットを使います。OCPPに準拠したキーを生成し、そのまま充電器に反映します。

運用者向けダッシュボードの代わりになりますか。
なりません。充電器を設置している側のための、より小さな画面です。充電器群の管理、ユーザー、決済、監査ログは運用者向けダッシュボードにあります。

ドライバーはアプリやアカウントが必要ですか。
いいえ。充電器に掲示されたQRコードを読み取り、金額を設定して充電します。スマートフォンのウェブページとして開きます。

ドライバーは利用上限を決められますか。
できます。開始前に50バーツ、100バーツ、または任意の金額を選び、エネルギー量と料金をリアルタイムで確認しながら、いつでも停止してレシートを受け取れます。

ドライバーは自分の充電器を見つけられますか。
プラットフォームのドライバー向けページでは、自社ネットワークとローミング先の近くの充電器を検索できます。旅行の計画用にはsimpliRangeが、Open Charge Mapのデータに基づく充電器の位置を表示します。リアルタイムの空き状況はまだ表示できません。状況の共有をご検討いただける場合は、件名「simpliRange operator」でご連絡ください。

どの充電器が使えますか。
WebSocket経由でOCPP 1.6Jに対応している充電器です。接続を確認したメーカーはEV CSMSのページに掲載しています。

どんな会社が作っていますか。
タイを拠点とするソフトウェアエンジニアリングのスタジオ、Simplicoです。タイと東南アジアのEV充電事業者向けに、充電プラットフォームを構築・運用しています。

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