多くのEV充電ソフトウェアは「充電器をつなぐ」ところまでしか面倒を見ません。実際に難しいのはその先です。誰が支払うのか、設置場所のオーナーはどこで収益を確認するのか、他社ネットワークとどうつなぐのか、そして夜8時に充電器が止まったとき誰が電話に出るのか。
Simplico Charging Platformは、これらを一つの自社運用型システムで扱うために開発しました。すでに稼働しており、このたび自社のネットワークに導入したい最初の事業者様向けに創業パートナー(アーリーカスタマー)プログラムを開始します。
この記事では、何が手に入るのか、何が含まれないのか、参加方法を率直にご説明します。
想定しているお客様
- タイ拠点を持つ日系企業:工場、物流拠点、社用車向けに充電設備を導入したいが、充電データの保管場所や管理体制を本社の情報セキュリティ審査で説明する必要がある
- 不動産・施設の運営事業者:コンドミニアム、リゾート、サービスアパートメント、商業施設で、自社ブランドと自社の決済フローで充電サービスを提供したい
- 車両・デポの運営事業者:セッションデータ、遠隔操作、レポートを海外SaaSに預けずに扱いたい
- 充電器の販売・施工会社:ハードウェアと一緒に、動くプラットフォームを納品したい
- 既存の事業者:ドル建て課金、現地サポートの不在、他社ロゴが表示されるといった課題を抱えている
現在すでに稼働していること
このセクションの内容はすべて現在稼働しています。セットアップガイドとデモは公開されているため、お問い合わせの前にご自身で確認できます。
一つのネットワーク、四つの利用者
- 運営事業者:稼働中セッション、故障コネクタ、本日の売上をリアルタイムで確認できる運用ダッシュボード。ステーション、コネクタ、車両、ユーザー、RFIDタグの管理、遠隔での開始・停止、決済履歴、監査ログ
- EVドライバー:充電器のQRコードを読み取り、モバイルWebページから充電。アプリのインストールは不要。利用上限の設定、エネルギー量と料金のリアルタイム表示、提携ネットワークを含む近隣充電器の検索
- 充電ポイントのオーナー(充電器を実際に設置している方):充電器に設定済みの認証情報と同じものでログインできる軽量アプリ。ステータスと売上の確認、kWh単価の設定、メンテナンス中のコネクタの非表示
- ローミングパートナー:OCPI 2.2.1でCPO・eMSPの両ロールに対応し、Locations、Tariffs、Tokens、Sessions、CDRs、Commandsの各モジュールを提供。SessionとCDRは再送機能付きのアウトボックス経由で送信されるため、課金データが失われません
プロトコル:本番環境の基盤はOCPP 1.6Jです。OCPP 2.0.1は新規導入向けのアップグレードパスとして提供しています。
タイの決済手段:QR30、PromptPay、2C2Pを決済レイヤーに組み込み、領収書の発行と照合用エクスポートに対応しています。
責務を分けた構成:充電器と通信するOCPP WebSocket層とREST APIを分離し、全サービスが一つのMongoDBを共有します。ダッシュボード、モバイルアプリ、外部システムはHTTP経由でつながり、充電器のソケットに直接触れることはありません。
flowchart TD
A["Charge points - OCPP 1.6 and 2.0.1"] --> B["OCPP WebSocket service"]
B --> M[("MongoDB shared by all services")]
D["Operator dashboard"] --> M
F["FastAPI - driver actions"] --> M
O["OCPI service - CPO and eMSP"] --> M
P["Roaming partners - OCPI 2.2.1"] --> O
D --> B
O --> B
画面、構成図、機能一覧はCharging Platformのページでご覧いただけます。公開セットアップガイドに沿って、実機またはシミュレーターを登録なしで接続することも可能です。
含まれないもの(事前に計画できるように)
稟議や契約の前にお伝えしておくべきことです。導入3週目に判明するようなことは避けたいと考えています。
- OCPP 2.0.1とISO 15118のPlug and Chargeはアップグレードパスであり、案件ごとに見積もります。標準構成には含まれません
- 公開デモは評価用です。データはリセットされる場合があります。自社のハードウェアを安定した環境で試したい場合は、専用の評価環境をご依頼ください
- 対応可否はブランド一覧ではなくプロトコルで判断します。OCPP 1.6Jに対応する充電器は接続できる想定で、複数メーカーでセッションを実行した実績がありますが、お客様の機種は接続試験の段階で実際に確認します。事前に保証はしません
- ロードマップ上の項目は、提案書に「ロードマップ」と明記します。未提供の機能を提供済みのように販売することはありません
創業パートナーの特典
- 48時間以内にスコープ付きの提案書:拠点、充電ポイント数、希望時期をお知らせいただいた後
- 最初の拠点の優先オンボーディング
- 開発エンジニアへの直通窓口:バンコク時間で、LINE、WhatsApp、電話、メールに対応
- ロードマップへの意見反映:今後の開発は、最初に運用する事業者様の声を反映して決まります
- お客様のブランドで提供:ロゴ、配色、ドメインはお客様のもの。Simplicは裏方に徹します
創業パートナー向けの商取引条件は、提案書の中でお客様ごとに決定します。標準パッケージの価格を先に確認したい場合は、EV CSMSのページに掲載しています。
参加方法
- まず実物を見る:セットアップガイドを開くか、実機での動作を解説したデモガイドをご覧ください
- 三つの情報をお知らせください:設置場所、充電ポイント数、稼働開始希望時期
- 48時間以内に提案書を受け取り、その上でご判断ください
チャットをご希望の場合は、LINE:iiitum1984、WhatsApp:+66 83 001 0222、電話:+66 97 496 6397 までご連絡ください。
よくある質問
借りるSaaSですか、それとも自社で運用するものですか?
自社運用型で、お客様のブランドとドメインで提供できます。ホスティングをSimplicが管理することも可能です。ホスティング形態やインスタンスの種類はパッケージによって異なり、提案書の中で一緒に決めます。
どのメーカーの充電器に対応していますか?
WebSocket経由でOCPP 1.6Jに対応している充電器です。お客様の機種は接続試験の段階で個別に確認します。
モバイルアプリを自作する必要はありますか?
ありません。ドライバーはQRコードから開くWebページで充電できます。自社ブランドのモバイルアプリはオプションです。
他のネットワークへのローミングはできますか?
OCPI 2.2.1を通じて、接続した提携ネットワークとローミングできます。双方がOCPIのCredentialsハンドシェイクを完了した時点で利用可能になります。
創業パートナー向けの固定割引はありますか?
固定の割引は公開していません。条件はパートナーごとに提案書で定めます。標準パッケージはEV CSMSのページをご覧ください。
導入にはどのくらいかかりますか?
充電器20台までのホスティング型オンボーディングは通常1~2週間です。決済連携を含む完全なホワイトラベル導入は、範囲により4~8週間が目安です。
データはどこに保管されますか?
標準ではタイ国内です。Platform階層の案件では、PDPA(タイ個人情報保護法)に基づくデータ処理契約をご用意できます。本社側で個人データの越境移転に関する社内審査が必要な場合は、提案段階でお知らせください。構成を一緒に整理します。
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